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バブル崩壊後、社会全体が混迷し,経済の停滞が続くなかで、消費者も先行き不安を抱えながら生活する状態が続いてきました。しかし時代は確実に動いており日本独自の強みを再確認する動きも見られ再び日本の時代へと期待が高まりつつあるようです。情報革命やグローバル化の進展に対しても日本なりのキャッチアップがなされています。しかし、個人レベルでは内在するエネルギーを前向きに発散出来ず、焦りや苛立ちを感じながら生活している人々が大勢となり努力に結果が伴わないという社会観が時代の閉塞感をより重いものにしています。このような状況の中で人々は「癒し」「穏やか」「優しさ」を求めるようになりノスタルジー、レトロ、ヴィンテージといったテイストに安らぎを見出すといった傾向が多く見られます。2004年は「癒し」という言葉に象徴される受動的な姿勢と共に「元気」という言葉に表される能動的な姿勢とが共存しながら時代のテイストとして20年代、50年代、60年代プラスアジアンテイストなどが加わり、さらに前年までの静的なムードと、動的なムードとの共存を提案し、元気・喜び・快活さなどが創出されると思われます。ブランドはこぞって色を復活し、日を追うごとに鮮やかなピンクやブルーの服や小物が増えており前シーズンより確実に色が広がってきています。そして色の傾向は2つに分けられ癒しの「ペールカラー」は人をリラックスさせるセラピー効果があり、対照的に「ネオンカラー」には気分を高揚させるエネルギーがあり快活さ、喜び、元気などが創出されると思われます。

又、オレンジ・グリーン・ブルー・ピンクなど目が覚める明るいカラーにプリントが加わりより一層華やかさが強調されます。 この様なファッションの流れから、ニューヘアモード創作にあたり「カラー」「クリーン」「カール」「ふわふわ感」などをイメージしソフィスティケートな軽やかさでフレッシュな感覚がエレガントと融合し、そのイメージを活かす為のパーマのテクニックに焦点を絞りました。市場では9割近くの女性がヘアカラーをしていますが、今期も引き続きパーマによるデザイン付けがますます欠かせないものと捉えパーマによる「毛束感」「ふわふわ感」「流動感」を演出することを狙いに「グラデーションボブ」と「レイヤー」の2つのカットスタイルをベースに創作したのが2004年春・夏ニューヘアモードfluffy<フラッフィー>です。fluffyは英語で綿毛のような、ふんわりした‥という意味で、「毛束が軽く」「立ち上がりの動き」のある状態をイメージしました。今日のファッショントレンドの穏やかさ、優しさの中にも元気でクリーンでフレッシュ、可愛くてカッコイイ大人の女性像をイメージしネーミングしました。


レイヤーを基本とする。デザインの表面にハイレイヤーをあまり強く入れずホルムを作った後イレギュラー感と適度な毛量調節を行いフォルムの形付けをする。


デザインの表情づけとして髪の根元と毛先とで動きの強弱のニュアンスを変えたりしヘアスタイルの表面にふわふわとした起伏がでるようにする。テクニックとして生乾きの状態でソフトタイプのワックスやトリートメントタイプの軽い質感のヘアクリーム等のスタイリング剤をウエーブの束感をキープするように塗布する。場合によりカールアイロンにより部分的にカールやウエーブを強調する。


パーマは動きの表情が一定になりすぎないように円錐ロッドの組み合わせ等を行い表面にふわふわな起伏をつくる。


カラーは2色以上の多色使用でローライト、ハイライト効果を活かし立体感を演出すると同時にツヤ感など深みのある色をベースに使い一方のクリア感を引き出す。



























































































美容協同組合 日本ヘアデザイン協会